豊ヶ岡駅のある風景 (撮影:Jun12&29/04)





 秘境駅と名高い(?)札沼線豊ヶ岡駅です.駅前まで道が来ていますが,この道,手元の地図(昭文社スーパーマップル北海道道路地図〜2000年7月発行)には載ってませんでした.画面右手が待合室.中央奥にミラーが見えますが,ここがホーム.左手に見える車は尻がへこんでいるように見えますが,手前に写った草のせいでそう見えるだけです.





 駅ホームはこんな感じ.基本的に札沼線は石狩平野をのたくた走ってますが,この駅だけは山の中にあります.鉄道の通りやすいところを辿っていったら山の中に突っ込んでしまったという感じでしょうか・・・石狩当別〜新十津川〜石狩沼田を札沼線と併走する国道も,このあたりは線路から離れて走ります.
 ちなみにこのホームのある場所,本当は沢なんです.鉄道通すために土盛って平らにしてあります.あまつさえ駅ホームまで・・・





 ローカル鉄道に乗ってるとよくこういう景色に出くわします.でも遮断機や警報機がないのはともかく,黄色と黒色のシマシマで×印作った踏切の表示まで建ってないという踏切はあまり見ませんねぇ.
 ところで実際に行ったときには何故か目に入らなかったんだけど,車輌通行止めを意味すると思わしき看板が立ってます.堂々車で踏切渡ってしまったけど,もしかしてまずかった? そういえば踏切内に進入しないと汽車が来ているか否かわからないくらいに視界が悪かったような.





 駅横の踏切の踏み板.JIS(日本工業規格)ならまだわかるが,何故に JAS(日本農林規格)? 木材って JAS の対象なん? それとも何かの使い回し・・・(木材は実際に JAS 規格の対象品のようです 〜Jul4 追記)
 ちなみにレールは 30kg レール.銘は読み間違いでなければ八幡製鐵(現・新日本製鐵)の 1953 年.30kg レールなんてまだ残ってたんだねぇ.





 駅ホームの模様.このホームの下,画面左右方向に沢になっています.沢だったところに盛り土で「橋」かけて,その上にホームを作ったという構造故,今では盛り土が崩れてホームが傾いてしまっています.ホームの線路側にL字型のアングルがくっついてるのわかりますか? ホームが傾いて列車から離れてしまったため,その間を埋めるためもの・・・だとは思いたくないなぁ,やっぱり.






 以下は Jun29 の撮影.12 日に訪ねたときに撮り損ねた風景を・・・というわけで,「ローカル鉄道に乗ってるとよくこういう景色に出くわします」という風景の反対側の風景.汽車の中からではどっちの道も,駅を離れるとすぐに山の中に消えていくように見えることでしょう.





 駅横の踏切から浦臼方面.少し登ってます.





 ちょっとシャッターが早かったけど,こんな感じににょきっと汽車が顔を出します.踏切内に進入しないと見通しは悪く,「車輌通行止め」というのもわかるような.





 降りる人もなく,乗る人もなく,乗っている人もいない.新十津川発石狩当別行き 5428D.




































谷山浩子の「第2の夢・骨の駅」を彷彿とさせる,
札沼線豊ヶ岡駅からお伝えしました.

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