"Log" と書いて「こうかい日誌」

それはあたしの想いの断片.

May11

今でも夢に見るんです・・・イベントで,完全試合(売上0どころか見本誌すら手に取ってもらえない)を喰らう夢を・・・!

・・・昔やられたことがある.完全試合.あれは気分が悪くなって途中で帰ろうかと思った.なんとか最後まで居たが.今でも小さなイベントだと危うく完封(見てはもらえるが売上0)されそうになることがある.新刊をぽんぽん出せないせいもあるだろうが,もう少し手に取ってもらえるようになりたいなぁと.かといってまぁ「自分の描きたいもの」は癖が強すぎるというのも理解はしており.あぁ,力が・・・欲しいね・・・

というわけで東京ティアにて "LavenderBlue" ブースに足を止めて下さった皆様,ありがとうございました.基本的に単巻完結なシリーズですが,今回の話だけは秋に出したい「特発」とちょっとだけ絡む・・・という話になってます.まぁどちらも独立した話として読める話としてまとまる予定ですが.

新刊の通販,何度かアナウンスしてますが COMIC ZIN が機能不全というか新規アイテムの受入中止という態度のため,BOOTH の方へ回ってください.何らかの解決手段が見えるまで,一次創作系は年中開店させておく予定ですので.

次回のイベント出展は May21 の関ティア,それに Jun25 の北ティアになります.秋以降は・・・どうなるかなぁ.

それはともあれ小さーく取り上げられていた話に「のっぽさん」の訃報が.『グラスホッパー』で出てきたときにゃぁ「老いても元気」で「こういう歳の取り方をしたいものだ」と思わされたけど,あれは 16:9 だったとはいえアナログ停波もまだ遠く・・・ざっくり 15 年や 20 年も前のものになってしまうのかと.呆けていると,自分もあっという間かもな.ともあれ,合掌.

May12

誰がために描く.そりゃあもちろん自分自身ですわな.誰も描かないし,描いちゃぁくれないだろうから自分で描くしかない.流行りの絵柄でもないから良くも悪くもグラフィック出力系 AI に取って代わられることもないしね・・・使い方を考えれば面白そうなのと,自分の筆致を学習させたらどうなるか等々は興味あるので,いろいろ弄ってみたいところではあるけど.さておき,自分がやらなくても誰かが描いてくれる(た)例が「原作者に許可を取っちまった『おにまい』のけしからん本」ですわぁな.

が,やっぱ生み出す以上は見てもらいたいという想いもあるわけで.しかしまぁそれが思い通りにいかずに自分自身には怒りが湧くわ何だわで.しかも印刷所に突っ込んだ直後に限って「あのページ不満があったんだよなぁ」の解決策が落ちてきて頭抱えながら部屋の中転げ回る羽目になったり.それは自分のためでもあり,せっかく見てもらえるのだからできる限り良いものを見てもらいたいというものでもあり.しかしまぁ 10 年やっててこれですわ.

何だろうな.別に大手的にウケたいとまでは思わないが,なかなか手に取ってもらえないのは,そして自分の技量的にも伸びないのは何故だろうか.ゐや,新刊は「こんな程度しかできませんでしたっ!来年はもっと良いもの創りますからっ!(毎年言ってる)」という自己評価に対して悪くない・・・っぽいんだけど.てかまぁ,突き詰め過ぎると「そんな程度のものを金取っとるんかいおんどれは」になってしまうんだけど.だが,上手くないからこそせめて丁寧に,今できる最大限の質で送り出したいと強く思うのだ.

さて話は大きく変わって.今年も5月の連休が終わったわけですが・・・「コロ助明け」なんて言われてたけどやっぱり色々空いてたなぁと.まぁ高速道路はいつも通りだった気もするけど.それでも昔,昭和末期から平成頭にかけてなんかに比べれば大分ゆるくなったと見えるが.あの頃は May3 といえば「1年で最も高速道路が詰まる日」で,「東名で今年は3桁届くか届かないか」トトカルチョなんてのもあったくらいで・・・その後はまぁ「休みの分散化」とかなんとか色々あって3桁km なんて程遠くなってるけど.

さておき,「空いてるなぁ」ってのは汽車.もぉ自由席がガラガラ.以前なら指定席が取れなくて自由席ギッチギチって感じだったと思うけど,今年なんぞは報道見てても東海道シンカンセンで「自由席が 100 %超えた列車もあった」って伝え方だったからねぇ.自由席なんて 100 %超えが当たり前で,あとはどれだけ詰められるか・・・じゃないんかいと.んでまぁ「強痛トラベル」の時の「集約臨かっ!」のように,指定席みっちみちの自由席ガラガラ快適という状況はこの連休も変わりませんでした・・・と,大阪→東京を金沢廻りで移動してきた自身の証言.大阪発も金沢発も1本逃すくらいの心づもりでいたんだけど,どっちも自由席ガラガラで目の前にやってきた列車に飛び乗って快適移動でしたわ.

たまーに指定席と自由席で座席のグレードが違うことはあるけど,そんなに指定席良いものかなぁと.あたしは時間に縛られず「その時のノリでてきとーに移動したい」ってことで敢えて指定席を避けたんだけど.他にも東京駅では券売機が空いてるのに何故かみんな窓口に並んでいるとかな・・・券売機に気づかないのか,使えないのか,なにか融通の利く対応を求めているのか.何なんだろう.謎だ.運行する側にとっては指定席良いだろうけどねー.ダブルブッキングとかでトラブったりしなければ検札も省略できる仕組みが構築できる世の中だし.

ダブルブッキングといえば不治痛の某システム・・・よくいままで衝突起きなかったな? 「まぁカチ合うことはほぼあり得まい」って,うちのアクセスカウンタや掲示板だってきちんとセマフォ組んでるよ? リクエストが多いとかタイムクリティカルだとかならなおのこと最低でも 128bit UUID だろうて.それがきちんと考慮されているか怪しいとか,一意であるはずのものが何故かいくらでもリンクできるとか・・・どういう設計思想してんのよと.まぁセマフォも壊れるときは壊れるけどな・・・ってのは KTBBS Ver6.20 だったか 6.21 だったかの怪現象か.

May14

「して,ここまでの話を谷山浩子でまとめると?」

『【きみの時計がここにあるよ】』

「結局は承認欲求かーい!」

『ゐや,そうじゃなくて.胸の片隅に煙る影の正体は,結局は己自身だってことで』

・・・既に 15 年も前の話になる.それまでも何度も絵筆を執っては思うようにいかず「自分には絵心がない」と放り投げていたその絵筆を,何度目かにその手に戻し,今度は放ることなく今日まで絵筆を持たせ続けた原動力は「怒り」と「嫉妬」だった.絵筆を持たせた動力がそれなら,いまだに絵筆を動かし続けている動力もそれである.なんだろのう.創作にはある種のネガティブな面と心の闇が必要なのかと思うことがしばしばあるよ.考えてみれば過去に放ったときはいつもポジティブだった.

そういえばティアで緑色の書店の営業が来るだろうからちょいと詰めてやるか,って話はどこへいったのかといえば・・・流れました.ティアで来た営業氏がいかにも「巡回リストにあったので来ました」だけの人で,これは深い話はできそうにないな・・・という感じだったんで.かといってこっちから緑色の出店に凸かけても単に迷惑な輩でしかないので.ある程度お互いの状況を理解した上でその場でいくらかの話ができ,それでは解決しない問題があるだろうから持ち帰って共有するなり上に報告するなりして欲しい・・・ってのを実現してくれる・・・かどうかはわからないが,「この感じじゃ無理だなぁ」ってのは短時間のやり取りでわかるっしょ.ねぇ.使えない営業が来たとかそんなことではなくて,今回はめぐり合わせが悪かったかなと.こっちもいつも邪険にはしないまでも営業スマイルで流してて,普段なら今回みたいな人は「話が簡潔で助かる」なので,お互い様だ.

して,AI 絵の話も少ししたけど・・・データの集め方と出力結果の公表の仕方によっては「剽窃」に当たると断ぜざるを得なく,あるいは「ディープフェイク」に使われてしまう可能性もあり,それらに当たらない活用方法や倫理認識の構築なんかが模索されているところではあるけれど・・・世の中そういう流れだと思いたいのだけど・・・極論,流行りの筆致だとその他の部分によほどの個性がないと人が描いてもそうでなくてもあまり変わるところはないような気がするなぁと.裏を返せば筆致とかにこだわらず,ニッチなテーマのイラスト集を作りたい的な用途には強そうだよなぁと.例としてたまたま囀り場で流れてきた何かを.

某展覧会の感想でもあるんだけどね.今年に限らず以前からの.まぁいつも通り誰が描いたのか,何を伝えたいのか,何か隠されたものやパッと見では見落としてしまうものが隠れていないか等々考えてから,作者の名前や題名を見て答え合わせをするということをやっておったのだけれど,一瞥して作者が同定できたのが3人.同左「もしかして?あぁ当たってたか」がふたり.「何を描いたか」で同定できたのがひとり.あとは「瞳」で同定できたのが3人くらい.「ここにこういうアナログ絵をぶっ込んでくるのはひとりしかいない」でひとり.全体数はここまで挙げたものの約 10 倍.うち「あぁ,この人かなるほど納得」が数人.「この人こんなモンも描けたんかーい!」がひとり.

図録を見返してみても「単に自分がその人を知らないだけ」ではなく,「詳細伏せて並べられたら同じ人の作品と言われても納得してしまいそうだなー」ってのが全体の半分弱・・・くらいに見える.ゐや,ひとり残さず「自分より上手い」ってのは全く否定の余地もないんだけどね.

最後に AI の話に戻って・・・下記の話は興味深いなぁと.

May24

関ティアにて "LavenderBlue" ブースに足を止めてくださった皆様,ありがとうございました.最近「不動在庫の山」と化してしまった二次創作モノをどうしようかと激しくお悩み中なのですが,一次創作モノは何だかんだ細く長く読まれてくれるのが良いですよね・・・今回も大分前に完成させたものが「持ち込み分完売」させられてしまったり.「完売したら負けだと思う」とは常々ゆーておりますが,「手に取られたら負け」ではなく「欲する人に行き渡らない状況が負け」なのであって.まぁ閉会近い時間だったのでセーフでした.一方近刊は(略

しっかし迷うことも何もなくサクッとアウェイの会場にたどり着いてしまったわけですが・・・何気にインテって4年ぶり? 関ティアは基本春だけ参加してるけど,2020/2021 は中止.2022 は新刊落として欠席.2019 は松風某とお大尽ぶちかました記憶があるので公共交通機関での入りは 2018 年以来5年ぶりということに.ちなみにどのくらいアウェイかというと地下鉄が大阪港の運河を橋で越えると記憶違いしてました.実際は水底隧道です.「ゐや,『地下鉄』なんだから当たり前だろ」と言われそうですが,あの路線の九条~大阪港は地上に出て高架駅なのですよ.東京の東西線西葛西~西船橋のように.三田線の志村三丁目~西高島平でも良いけど.ともかくそのおかげで「九条」で「阪神から地下鉄に乗り換え」るのに「地下駅から上って高架駅へ」とかいうわけのわからん事象が発生するのだ.

・・・そういう記憶違い起こすくらいアウェイなのに迷ったりしないのは・・・鉄っちゃんの土地勘故,ですかねぇ.「とにかく安いチケット・・・RJBE 最終の RJBE 朝イチ? 相解り申した.三宮から阪神で九条あたりに宿取って,翌日はそこからインテ,帰りはインテからまた九条で三宮に投宿だな」とサクッと組み立てられるくらいには.これで実際に乗り換えもほとんどない最適ルートなんすよね.しっかし関ティア当日にどうにかして北に戻るより,どっかで当宿して翌朝飛んだほうが安いって何か間違って・・・ないか.どうしても日曜日中に帰りたい輩はカネを積んででも帰りたいだろうし.現在のあたしは「時間はありますがカネはありません」なんでこういう選択に,と.それはともかく 62cm のポスター筒の扱いが空港により違うのは何なんですかね.経験上 RJAA / RJBB / RJCC / RJFF / RJTT / RJFR では何のお咎めもなく機内持ち込み.RJOO はいつもセキュリティチェックで呼び止められて「預けてくれ」と言われるんだ.RJBE departure は初めてだがセキュリティチェックで「どこの便に乗りますか.でかいので搭乗口で申告を」となり,搭乗口では「どの検査官に言われましたか」→「問題ありません」となったり.このへんの閾値が 60cm なんでびみょーな長さだってのはわかるんだけどねぇ.

そういうわけで・・・通り過ぎることは何度かあったけど,ほんっと久しぶりに神戸の街を歩いたわ.「美し都で また逢いましょう」なんつってる間に四半世紀だよ.前回来たの四半世紀前だよ! んでまぁその間に「世界」は変わったかというと・・・評価が難しい.当たり前だがあちこちに見受けられた地面のガタガタは直ってるし,当たり前だが神戸市役所前にあったテントはなくなってるし,当たり前だが歯抜けになってた都市高速の高架はふつーに車が走ってた.「当たり前」が「当たり前」にあった,というか.宿に荷物を置いてカメラ片手にプラプラ歩きながら口遊むは最初は間違いなく平松愛理だったハズなのだが,気がつくと荒井由実の『何もなかったように』だった.それで良いんだと,思う.

ただ,何気ない場所で確かに街は変わってた.
 右写真は意味深な時刻で「止められた」時計と,1995 年以降当たり前になった減災システム.
 at みなとのもり公園.

あ,次は6月の北ティアっす.

さて・・・なんか東海道本線で異線進入 incident だと.せやなー,あそこ渡り線があるし,そっち入っちゃうと大船・戸塚・東戸塚にはホームはなく,羽沢に連れてかれるんで保土ケ谷・横浜・川崎そもそも通らない.新川崎もホームなく次に止まれるとすれば武蔵小杉と西大井で,元の線路に戻れるのは品川だねぇ.で「運転士から詳しく話を聞くなどして」とあるが,事故の本質はそこではないんでないのかい? 確かに運転士の信号誤認が原因の一端であろうが,そもそも鉄道の進路なんてごく一部の例外を除いて運転士が選択できるようなものではない.なぜ本来開通していなければならない方向「ではない」方に線路が開通していたのかというところが追求すべきところだろうて.というところで「誤進入」現場で当該旅客列車に先行する事業用車輌(臨時列車)を撮影して,そのまま後続の誤進入シーンに出くわした人がいた.

まぁ早い話が,当該旅客列車の前に「本線→貨物線」へと進む臨時列車が走っておって,それが通り過ぎた後「運転司令が線路開通を定位復帰させなければならないところこれを怠った」のではないか,と.そうなると「運転士の信号誤認」は追加の「ここで異常に気づけば更に軽微で済んだ」程度の要因だ.そういうこともあって運転士(だけ)を責めるのはちょいと酷ではないかねぇと.JR の発表がアレなのか,マスメディアがアレなのかはわからんが・・・どこのメディアも「JR がそう言っている」と書いてるから JR が運転士のせいにしてるのか.

そうはいってもきちんと信号を確認しなかった(?)運転士に責任はないのかと問われると・・・無いとは言えん.が,少なくとも運転士が視認したのは「(転線のための)注意」とかその辺の制限信号であったろうし,平時でも前が詰まって~なんてのはよくある話であろうというところまでは容易に想像がつく.危険はなかったのかと問われれば,信号システムが異常起こしてなければ「列車がいないこと/誤った方向であるとはいえ進路が開通していること」は保証されるので「危険はなかった」とほぼ断言できるかなと.運転士がボケた上に ATS が死んでて「停止」信号を冒進したとかではない案件だし,転線するのにフルスピードで突っ込んで列車がひっくり返るようなことは昭和ならともかく今日の東京圏ではできないようになってるし.そこはそれ,鉄道にしろ何にしろ今日の交通システムは過去の悲惨な事故の上に立っているからねぇ.「想定外の動作」はもちろんあるだろうが.例として3月の「川越線デッドロック事件」なんかそうだけど,あれ途中で閉塞切ってなかったらまるでどっかの事故の再現じゃない.逆説的に「閉塞切ってなければあんな事態には陥らなかった」かもしれないが.

閑話休題.すぐに異線進入に気づいて停止したのなら「後退はできなかったのか」とも思われるだろうが,本来後退を想定していない場所で下手に後退すると却って事故の元になったりするんよ.まして朝なら後ろも詰まってる.おまけに今回の場所は踏切の間近なので,ここで「素直に通り過ぎる」以外の選択肢を採ると今度は間違いなく踏切が誤作動起こす.ここまで来ちまったら「武蔵小杉経由で走り通す」が最善後策であったろうな.巻き込まれた人はご愁傷さまだが.なお「後退」に伴う昨年あった京成高砂の件は「割り出し」という,いわゆる「股尾前科案件(音量注意)」であって,また話が別ね.

後退できた事例もあるようだけど,こっちは夜中で後ろもそこまで詰まってなかったろうしなぁ.逆に後退しなければ「一部駅通過どころか全く違うところへ連れて行かれる」という,突破という選択肢が存在しない事例ではあるけれど.ともあれこの文書で大事なのは「原因:指令員が進路の取り扱いを誤ったため」とされている部分かね.「指導を徹底」で再発防止になるとも思えないが,「気をつけます」以外の言い訳もまた存在し得ないよなぁ.東は今回の発表まだ?

ってか進路制御って自動化されてないんだねぇ? 大阪はともかく,東京圏は自動化されてるもんだと思ってたが.もっとも自動化されていても先の川越線案件とか COSMOS 飛んだ案件とかあるけど.

以降全くの余談.「瀬戸」の高松行き最終に乗った時,帰りは「サンライズ瀬戸」だったんだけど大阪近郊での人身事故の影響で大幅遅延,小田原に臨時停車(急ぎ客を新幹線振替)の上,そこから貨物線入って羽沢・新鶴見の裏側通って品川で打ち切りにあったんだ.当時このルート通るのは「湘南ライナー」くらいのものだったんで珍しい体験をした.

同時に,羽沢に旅客駅だの,シンカンセンに沿うように西谷~羽沢~新横浜~綱島を結ぼうだのなんて,岸根にちょろちょろ遊びに行っていった当時は「妄想鉄」の範疇だったけどねぇ.あぁ,上丸子にスカ線停車場作って「武蔵小杉」と言い張るのも含めてな(遠い目