小幌駅ノート管理記録
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古い記事 (2011年度)
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理由は省略.小幌駅に「駅ノート」を置こうと思い立った.
実のところ 2010 年夏頃までは駅ノートがあったのだが,ノートケースを残して何処かへと消え,その後も復活する様子が見られない.それならば次は自分がやってみよう.代わりが務まれば良いなと.
というわけで,まずは「駅ノート」はどうすれば置けるのか.その維持管理はどうすればいいのか.自分の経験の他,道内の鉄道仲間に訊いてみたり,先人の記録を探してみたりして・・・こんな感じかな?ということをまとめてみた.
まずは設置にあたって.これはどうも鉄道会社の「黙認」によって成り立っていることが多いらしいということ.黙ってそういうものを設置するのも何だけど,正面から行っても無視されると.まぁ向こう側の事情もわからんではないけどね.そういうこともあって,駅ノートに必要なまず最低限のことは駅管理者,大抵の場合は鉄道会社・・・に迷惑をかけるものであってはならないこと.駅ノートであることをはっきり明記し,不審物として扱われないようにすること.駅の品位を貶めるようなものであってはならないこと.等々.北海道内の某駅末期のように,ちょっとこれってどうだろうというようなノートは自重しろと.ついでにノートに不適切な書き込みが多いようなら,最悪ノートの撤去も覚悟すべきであると.
もちろんノートが終わっていたら次のノートを供給しなきゃならないし,ありがちであるらしい話としての「持ち去り」があっても気付かないなんてことになってしまってはちょっとお粗末.そのためにも,ある程度の頻度で現地に管理に行かなければならないと.ってーか駅ノートを持ち去ってどうするのかと・・・
次.筆記用具を備えていない駅ノートが結構あるんだよねー.訪ねてきた人が筆記用具を持ち歩いているとは限らない! 自転車でふらふら走って辿り着いた駅で,ふー疲れたーと腰を下ろし,おぉ駅ノートがあるじゃないかそれなら何か描いていくか・・・と思ったらペンが置いてない.もちろん自分も持ってない・・・となった時の脱力感といったら!
とっころがこの筆記用具も何故かよく持ち去られるという話なんですよね・・・何故こんなところから持っていくのかと.ともあれ,筆記用具が消えていたら補充しなければならないし・・・というわけでやっぱりある程度の頻度で現地に管理に行かなければならないと.
持ち去りや不適切な書き込みが発生するような状況を「治安が悪い」と表現するけど,駅の治安が良いか悪いかというひとつのわかりやすい目安がある.その駅を通学の中高生が利用するかどうかだそうだ.学生が利用するような駅だと一気に「治安が悪化」する.理由はいちいち解説しない.ともかくそういう場所に設置する場合は特に管理に気を使わなければならないそうだけど・・・どう気を付ければ良いんでしょうねぇ.
ところで設置の際に望ましいことは,ノートに駅周辺の案内を記載しておくことだそうだ.確かに見知らぬ土地では近所の商店や幹線道路を探すだけでも苦労することがある.そういう情報があると確かに助かるかもしれない.そういえば千歳線・美々駅の「壁の落書き」にはタクシー会社の電話番号が書いてあったっけ.新千歳空港に行こうとして間違って苫小牧方面行きに乗ってしまい,南千歳を出たところで誤りに気付いて慌てて次の駅で降りた美々は「秘境駅」のひとつに列せられるような場所で行くも戻るもできない・・・という状態に陥る人がちょろちょろいるそうな.
いずれにしても重要なキィポイントは,それなりの頻度で現地にメンテに行くことと,駅の治安度を予め調査すること.小幌は頻繁に行けるような場所ではないが・・・足の届かない場所でもない.治安に関しては学生がいないどころか「わかっている者しか来ない」場所なので多分治安は良い方だと思う.先代の駅ノートも治安の悪い感じは受けなかった.
ともあれ,8月中の設置を目標に,雪が積もるまでの期間を仮設置期間としてみたいと思う.この間に問題が起こったり,管理に通うのが難しいと感じた場合は潔く撤去する方向で.
同時に,きっちり管理するという圧力を自分自身にかけるためにも,管理記録を公開することにする.もしかしたら,この記録が後に続く誰かの役に立つことがあるかもしれない.管理できなくてとっとと終了するかもしれないし,設置に至る前に転けるかもしれないけどね.
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ノートの設置管理にあたって,他の駅ではあまり気にしなくて良いのだが小幌駅では絶対に考えなければならないという点がひとつ.小幌には「待合室」がないということ.何かしらの策を講じなければ容易に霧雨雪に晒されるということである.
大昔には「仙人」の小屋に駅ノートがあったらしい.先代の駅ノートは樹脂製のファイルケースに2重に収納されていた.防水ケースというわけではなく,実際にケースの中に水滴がたまっていることがあったけど,さほど傷んではいなかったと思う.
ただ,先代の駅ノートはいくつか難点があって.まずは二重になっているが故に出したりしまったりが面倒だということ.ちょっといい加減な閉め方をするとそこから雨が入ったりしそうでちょっと怖かったし・・・吊り下げられたケースの中に筆記用具も一緒になっていたせいもあるのか,「あれ?一緒に入ってたペンはどこへ行った?」と周囲を探したら地面に落ちていたなんてコトもあった.
もうひとつ.小さいが故にそこにノートがあるということ自体がわかりにくかった.
というわけで,新しいノートは屋外収納用のコンテナを使ってみようかと思う.気密性のあるコンテナなら湿気も防げてなお良し.設置場所は先代に倣って東室蘭方面ホームの近くにしようと思う.保線ほかの本来業務の邪魔にならず,かつ冬でも雪に埋もれにくい場所がここだと思われるということもあるし.先代はいい場所を見つけていたんだなぁと.
場合によっては底上げしてスノコなんかを敷いた上にノートや筆記具を設置すれば取り出しやすいし,スノコの下に除湿剤を仕込むこともできるかもしれない.焼け石に水かもしれないけど,やってみないとわからないからして・・・
ところで屋外収納用のコンテナというと灰色や暗緑色のモノが多いけど,設置場所や目的を考えると,中身の見えない箱はどう考えても不審物だし,悪戯される可能性もある.フタを開けなくても中に何が入っているのかおおよそわかるようなコンテナが望ましい.不透明で気密性のないコンテナなら踏み台にも使えると謳うものが安く手に入るけど,多少値が張っても条件を満たすコンテナを探してみる.まぁ使いモノにならなかったり,すぐに撤去するハメになったら自家用として使うさ・・・
- 中身の見えるコンテナであること
- 雪が積もっても耐えること
- 気密性があればなお良し
条件を満たしそうなものとして最初に目に付いたのがアイリスオーヤマの「密閉バックルストッカー KB-540」.頑丈そうだけど中身が見えないのが難点.却下.そもそもが屋外使用で中身が見えるってのは防犯の観点から良くないんだよね,一般的には.でも今回は防犯というか不審物ではないことをアピールするために中身を見せたい.そんな製品あるかというと・・・ないよねぇ.ぱぎゅー.
次に目に入ったのは同じくアイリスオーヤマの「密閉バックルコンテナ MBL-21」.特に屋外向けとは謳っていないけど,かなり丈夫というレビューが.しかしその下には気密性に疑問があるというレビューが.ままならないねぇ.
そもそも収納用品って「平べったい」ものが多いんだけど,今回の目的からして平べったいものはかなり不利.というわけでちょっと視点を変えて探してみて引っかかったのが,これまたアイリスオーヤマの「密閉フードストッカー MFS-4」.縦方向に大きめで,中身も見える.フタに除湿剤を仕込めるそうだけど,こんな大きさだったら付けても付けなくても一緒だろう.ちょろっと目に入ったところだとこれが一番需要を満たしてくれそうな気がする.
屋外で使えて気密性があって頑丈なものというとクーラーボックスもあるんだけど,これはそもそも中身の見える製品が期待できないので速攻却下.あは.
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設置場所とコンテナが決まれば,あとは中に何を入れるか.言わずもがなノートと筆記用具なんだけど・・・
筆記用具に関しては諸般の事情によりボールペンが大量に手許に入ってくるので,その辺を置けばいいかなと.鉛筆の方が良いのかなぁ.そういえば宇宙空間の無重量状態ではボールペンが使えなくて,NASA が必死になって新しいボールペンを開発していたその頃,ソ連は鉛筆で仕事をしていた・・・なんてジョークがあったよねぇ.
そしてノート.駅ノートでは B5 判が置かれていることが多いけど,筆記台のない場所であることを考慮するとスリム B5 か,もしくは値が張るけど A5 判のリングノートが書きやすいかなと.そんなことを考えている.あとは実際に製品を手に取ってみて書きやすそうなのを試してみようと.
ところで最初の回にも書いたけど,ノート設置にあたっては駅を訪ねてきた人に対する周辺案内も添えておくと良いという.それならあたしの「礼文華観光案内」をコンテナに放り込んでおくのが悪くない選択だろう.それだけで駅ノートコンテナは小幌駅の無人観光案内所となる.あの冊子の内容にはそれだけの自負がある.
駅ノートは持ち去り防止に紐などが付けられることがあるけど,この観光案内の場合は実際に本を手に駅周辺をうろついて欲しいから,敢えて紐などは付けない方向で行ってみようと思う.もちろん使用後はコンテナに戻すことを明記して.
本ではなく,コピーを置くことも考えるんだけど,コピー代というかプリント代を考えると結構な額になるんだよね.それだったらいっそ印刷した本を置いてやれと.それで持ち去りが発生するなら・・・残念だけど無人観光案内所は閉鎖かな.どちらにしてもその辺は運用してみないとわからない.
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コミケも終わって一息付いたところで,頼んでいたコンテナが届きました.とりあえず先掲の「密閉フードストッカー MFS-4」を試してみようと思う.これとは別個に A5 判で硬い表紙のリングノートと,コンテナの中でノートや筆記用具をまとめておく A4 判クリアケースを入荷.さーてどんなもんかと試してみますと・・・
うん,やられました.コンテナが意外に小さくて,A4 ファイルは入りません.B5 判の冊子単体なら余裕で入るので,それならそれで裸で放り込むか・・・ってことも考えたんだけどやっぱりコンテナの中が乱雑になるのでその案は却下.新たに B5 判のクリアケースを調達してきて,そこにノート類をまとめ,さらにコンテナに納めることにします.
一応念のためと言いますか・・・ノートの1ページ目には設置者の名前と連絡先を書き込み,コンテナの外側には駅ノートの収容ボックスであることを示すラベルを付けます.ノートの表紙に「駅ノート」と書くことも忘れちゃいけません.
明日は休日.早速設置しに行きますか.
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さーてやってきました小幌駅・・・というわけで,コンテナとその内容物の確認.駅ノート本体,「観光案内」2部,これを B5 判のクリアケースに入れて,コンテナに納めます.写真には出ていませんがボールペン2本も入れておきます.
ついでに文太郎浜で拾ってきた石をひとつ入れておきます.コンテナが動かないように重石になってもらうという目的がひとつ.コンテナのバランスがちょっとアレで,空荷状態で蓋を開くと倒れてしまうのでそれを防ぐ・・・やっぱり重石になってもらうという目的とで.
いきなりコンテナがぽーんと放られていてはどこから見ても不審物なので,無害なものであることをアピールするために(笑)ラベルを付けます.
A4 判に印刷したラベルと,それを保護するクリアケースを用意し,それをコンテナの外側に粘着テープで貼り付けます・・・が,曲面なもんで綺麗に付かないんですよねぇ.というかクリアケースが紫外線で駄目になったりはしないだろうかと.紙を直接貼り付けて,全面を透明粘着テープで覆ってしまうという手もあったかな~と後になって・・・まぁ様子を見ながら修復するなりなんなりしていきましょう.
先代駅ノート(の残骸)と最後のツーショット.先代駅ノート(の残骸)はこの後撤去させて頂きました.周辺に飛び散った欠片も見つかる限り拾い集めてね・・・誰がいつ頃設置したモノなのかはわからないけど,ご苦労様でした.
というかこの先代のケース,以前はもう少し柔軟性のある素材だったと記憶しているんですが,バッキバキに割れていることからも見て取れるように変質してしまっているんですよね.やっぱ紫外線でやられちゃいましたかね・・・
日影に置く方が良いのかなぁ.でもここだと目立たないしなぁ.こっちだと何かの拍子に行方不明になっちゃうかもしれないし,このあたりは雪が深く積もるしなぁ・・・なんて考えながらコンテナを抱えてしばらくうろうろしていたんですが,結局先代に敬意を払いつつ同じ場所に置かせてもらうことにしました.
まずは2週間様子を見ることにします.
やっぱりボールペンじゃなくて鉛筆もあった方が良いかなぁ.
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設置から2週間.初めての様子見に行ってきました.無事でいてくれるかどうか,駅に着く直前は脈がバクバクでしたなんてのは置いておいて.
とりあえず,無事でいてくれました.一見チャチなパッキンもしっかり役目を果たしてくれていて,コンテナ内部に水滴等は見受けられません.何よりも虫の進入を防いでくれたようで・・・パッキン部分に虫がくっついていたり.払っておきました.
内部への水滴進入はなかったのですが,外側のラベル部分に少し水が入ってしまっています.今のところ問題はないようですが,劣化して貼り替える機会があったら今度はクリアファイルじゃなくて,ラベルを直接透明テープで貼り付ける方式にしようかと.
コンテナの中に水滴がないんでよかったよかったーと思っていたんだけど,実際には本が湿気を吸っていたようで,本の入ったクリアケースを日当たりのいいところに置いていたらいつの間にかケース内に水滴が! というわけで日当たりのいいところに展開して乾燥させる.やっぱり除湿剤でも仕込んでみようかな.
創作サークル「竹村屋」の作品 "Bibliothecaria" のワンシーンを思い出したよ.「蔵書を虫干しする」といって本当に洗濯ヒモに本をぶら下げるシーンがあって大笑いしたんだ.
設置時に記録し忘れた,1ページ目のノートの解説と設置者連絡先.
ノートには早くもいくつもの書き込みが見られ,やっぱり需要はあるんだなぁと.「観光案内」やペンの持ち去りも発生しておらず,とりあえず一安心.
しかも持ち去りどころか,見知らぬ冊子が追加されていてびっくり.豊浦町教育委員会編纂の「小幌洞窟ものがたり」なるコピー誌.どなたが持ち込んで下さったのかはわかりませんが,ありがとうございます・・・って,モノ的にどう考えても地元・豊浦町の方ですよね.というか仕事早っ!
というところで独りよがりから,本当に無人観光案内所じみてきました・・・もちろん望むところです.
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4週間目のメンテナンスです.外側は凄い勢いで濡れていますが,コンテナの中に水滴の浸入はなし.ラベルの下の方が前回より濡れている気がするとか,ラベルの裏側に虫が入り込んで死んでいたりしますが,それ以外にトラブルは見当たりません.
コンテナ自体は,少なくとも雪が積もるまでは問題なさそうですね.
そいじゃあ中身点呼! ノート,ボールペン2本,コピー誌1冊,観光案内1部!
・・・やられました.「今ここにない」だけなら単に先に来た人が周辺を歩くために持ち出し中なだけかもしれませんが・・・実は先日頂いたメールで「同行者と奪い合うようにして読んだ」と言われまして.2部置いてあるんだから奪い合う必要はないハズ.ということはありがちな可能性として1部持って行かれた・・・という想定をしていたのですが,こうなると本当に「お持ち帰り」されてしまったようですね.というわけで「持ち去りトトカルチョ」やっていた方はおられませんか? 最初の持ち去り発生は「14日目以降,20日目までの間」と推測です.(苦笑
「盗難トラブル発生」という想定で準備をしてきましたので,新しく1部補充してきました.ちなみに持って行かれた冊子は表2にボールペン手書きで「小幌駅常備」と書いてあります.見かけた方は怪我しない程度に制裁を加えてやって下さい.ゐやまさか本当に持って行かれるとは・・・
ちなみに隣駅・礼文の駅ノート管理人氏に曰く,「鉛筆じゃすぐ書けなくなるからボールペンを置いておく→翌日には行方不明になる」「仕方がないから鉛筆を置く.書けなくなったときに備えて2本→何故か1本だけすぐに行方不明になる」だそうで.その手の蒐集家でもいるんですかねぇ!?
駅ノートの状況だけではネタもないので周囲の状況を少し・・・
岩屋観音の仮設トイレが修理中でした.高いところから失礼します・・・・・使えたんですね,そのトイレ.
晴れの合間に通り雨.以前は礼文方の真ん中のトンネル坑口が開いていたので余程のことがなければ十分にしのげたそうですが・・・このあたりが厳しい環境ですね.
雨は 15 分ほどで上がりました.
もうひとつ.今回の拾いモノ.笛です.美利加浜に続く道の「倒木」の下で発見.とりあえず預かっていますのでお心当たりの方は連絡を.半年を目処に保管します.
そういえば1年前にここ,小幌駅で携帯端末を拾っちゃったんだよね・・・近所の販売店に持ち込んだんだけど,持ち主には戻りましたかね.
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4週放って,8週目のメンテ.
ラベルの浸水は・・・ちょっと進んだ? そして当たり前ながらコンテナは段々汚れてくる・・・とりあえずポケットティッシュで拭いておいたけど,こういう問題も出てくるんだなぁ.
そいじゃあ中身点呼! ノート,ボールペン2本,コピー誌1冊,観光案内1部!
なんでやねん!!
「礼文華(略)」はまた2部置いたうちの1部が持ち去られてしまったようで.ノートの記述を読むに Oct6 までは確実に2部あり,Oct8 にも恐らく2部あったと推測.3週目になると消えるんだなぁ.そして2度とも「傷んでいない方」を持って行かれてる.それなら傷んだの1部だけの配置にしたらどうなる?
そういえば前回 Sep24 に「一般頒布もしてるから持ち去らないで」とノートには書いたけど,冊子本体には何も書かなかったな・・・次回までに本に貼るラベルを作っておくか.
ところでコンテナの中.雨水の浸入はないけど,湿気は入るようでなんとなく湿った感じ.そして蓋部分は見事に結露・・・本やノートに大きなダメージは今のところ無いけど,長期的にはやはり心配.除湿剤でも仕込んでみようか? 少しは違うだろうか.
周辺の様子・・・雨天のため,行き帰りとも汽車を利用.ぶっちゃけ駅から離れなかったので何とも.とりあえず雨上がりの隙を見計らってトンネルの上に登る道の草を払って道をわかりやすくしておきました・・・笹が敵でね.
紫雅さん今日も不在(当たり前だ
駅名票にこすった跡がありますが,落書きでもされましたかね? ゐや,煤で真っ黒なもんで,指でなぞると落書きができるんですわこれが.
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紅葉を求めて今週も来てしまいました.葉っぱはいい感じなんだけど,天気が全然いい感じじゃない.このところどーにも晴れませんね.
ちなみにこの日は5人組グループさんと一緒でした.
蓋が開いてました.きちんと閉めておくんなまし(汗
紅葉もそうだけど,今回の主目的はこっち.中のクリアケースのラベルは4辺を透明テープで留めていたんですが,裂け等の痛みが出てきまして.今回は補修資材を持ってきたので修理ですよー.っつっても4辺テープ留めだったモノを全面テープ貼りにしただけですが.
ついでに除湿剤も仕込んでみました.前回湿気が凄かったので.効果があるかどうかは・・・まぁ様子見ですね.
観光案内は補充するかどうか悩んだんだけど,当面1冊体制で様子を見ることにします.「一般頒布もしてるから持ち去らないで」というスクリプトも結局挟んでません.
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雪が降りました.「あー,先に写真を撮れば良かった」と思ったのは,コンテナの上の雪を払った後.とりあえずコンテナに異状は無し.ラベルの浸水は進んでますけどね.
前回仕込んだ除湿剤は粒が固まる程度で,水は出てません.まぁそれなりに吸ってくれてはいるようで.びしゃびしゃになるほど吸われても困るけどねー.それだけコンテナ内が湿気てるってことになるから.
そいじゃあ中身点呼! ノート,ボールペン2本,コピー誌1冊,メモ書き1枚!
だからなんでやねん!!
「2冊あるんだから1冊くらい良いだろう」じゃなくて,1冊しかなくても,しかもその1冊がボロボロになったやつでも,やっぱり持ち去られるんですねぇ・・・無人観光案内所の行く先がちょっと不安になってきます.
今月上旬に訪れた人が軍手を置いていってくれたそうですが,こちらも持ち去られてしまったようです.そんなもん持って帰ってどうするんだ・・・というわけで,メモ書きと軍手の袋は撤去しました.ご了承下さい.
定点観測みたいになってきましたね.駅の様子はこんな感じ.
草が消えたおかげで沢の上にある「変圧器三兄弟」がようやく見えるようになりました.ゐやほんと,夏場はどこにあったかすらもわからなくなりますからね,こいつら.
どうにも道に迷う人がいらっしゃるようなので,そういえばこの分かれ道の写真は出してなかったなと思いつつ・・・
右が駅直下の海岸「文太郎浜」へ続く道.海まで5分.
左が岩屋観音へ続く道.海というか入り江というかまで 20 分.
足下に少しの積雪がありますが,草が消えて見通しが良くなっている&積雪も道がわからなくなるほどではないので散策には結構いい時期です.
本格的に積もった時期に岩屋観音へ行こうとして,何度も通ったことのある道を違え,何もない山中へ入り込んでしまったことがあるのは秘密・・・
ついでなので周囲を散策してみましょう.
ってわけで浜に漂着したイオングループの「マイバスケット」を発見.あまり使っている人を見かけませんが,あたしのようなものぐさなタチには「マイバッグ」なんぞよりも使いやすいアイテムです・・・が,何故こんなところに? 流れて・・・来たんだよねぇ? どこから? 何で流されたの?
「あたしは好きですよー.シュガードーナツぅ♪」(シャーロック・シェリンフォード調で)
発見した瞬間に思わずそんな言葉を上げてしまいましたが,違います.小型特殊車輌のタイヤのようです.これも漂着してきたんだよねぇ? 浮いて漂ってくるようなモノには見えないし,わざわざこんなところに不法投棄に来るとも思えないし・・・?
「嫌な事件だったね」 ・・・なんて冗談では済まされませんよね.10 月にはなかったと記憶している黄色い標識.
中島社長もあんなことになってしまいましたからね・・・
懲りずに4冊目を設置.
ボロボロになった1冊を持ち去られたことで決心が付き,今回はスクリプトを入れました.「持ち去るな」ってのは当たり前のこと.真っ当に手に入れる手段があるかどうかわからないから,人目がないのを良いことに持ち去る・・・と考えれば,これで少しは抑止力になるかなぁ.
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前回メンテから4週間になるんでそろそろ様子見に.
とっころが石狩は晴れていたのに太平洋側に出たらいい感じに吹雪で.この状況で小幌駅に突っ込んでも死にはしないけど,ノートのメンテナンスという意味ではロクな活動はできないなと判断して途中で引き返して帰ってきました・・・交通事情的にも「こういう日はあまり外に出たくないな」という状況だったし.
ある程度予測はしていたけど,冬は定期的に様子を見に行くのはちょっと辛いかもしれないね.現地での活動はもちろん,交通も.いつもは近所まで車で乗り付けて徒歩や鉄道で駅に入ってるんだけど,全行程鉄道ってのも考えなきゃならないね・・・スジの関係で
豪気に特急を使う (0924→1134) か,
長時間放置される (1134→1456) か,
制限時間 10 分強の突貫 (1456→1514) か,
日没後に現地入りという無茶苦茶怪しい客になる (1755→1911) か,
・・・のどれかになってしまうんだけど.
冬季は訪ねてくる人も激減するだろうし,頻繁に様子を見に行かなくても良い? それとも休止する?
まぁなんとかしてみるさ・・・逃げを打つにはまだ早すぎる.
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まずは定点観測から.本格的な積雪状態になりました・・・が,除雪されているのはふたつのホーム上と,それらを結ぶ線上のみ.管理小屋前も除雪されておらず,己の尊厳をかけて戦ったと思しき深い雪に残った深い足跡などもあり・・・
さてここで問題.駅ノートのコンテナはどこでしょう?
正解はここ.北側の管理小屋の前.元旦早々小幌を訪れた酔狂な 浪漫にあふれた方が雪の中から掘り返して疎開させて下さったそうです.
でも,除雪が入らないから到達困難なんですよね・・・元の場所も先の通りなんですけど.
ってわけで元々コンテナのあった場所を掘ってみました・・・地面まで約 75cm.今年は積雪が多いようです.ちょっと舐めてかかってました.
コンテナの状態はこんな感じ.雪に埋もれてもコンテナは無事だったようですが,ラベルが剥がれかかっています.中身も持ち去られず無事で・・・ってそりゃあ雪に埋もれて人目に付かなかったなら持ち去られるハズもないわなぁ.ラベルはこのあと補修しました.
幌内隧道からエンジン音が聞こえてきて,何事かと思えば静狩方から原付トロッコが「逆走で」やってきました.ご苦労様です.
とりあえず北側の小屋までスノーシューでラッセル.ぶっちゃけスコップは役に立ってません.こういう場合は踏み固めてしまった方が早くて確実です.
南側の小屋は軒下まで積雪が入り込むんですが,北側の小屋の前は雪が入らないんですね・・・意外でした.
同様に南側の小屋を経てトイレまでの間をラッセル・・・とやっていると,礼文方から原付トロッコが「逆走で」帰ってきました.
手を振られてしまったよ.酔狂な姉ちゃんがいるなとか思われたに違いない(苦笑
コンテナの中に仕込んでいた除湿剤.フタに穴が空いてしまったので撤去.冬場で湿気が少なく,中に水が入っていなかったのが倖い.水が入っていたら除湿どころか濡損の可能性がありますからね・・・
ノートケースを無造作に放り込んだときに当たってしまったとか,そういう破け方かな.除湿剤の再選定もしくは破損しないような保護の方法を考える必要がありそうです.
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姉さん,大変です.
幌内の谷は吹雪でした(笑
まぁこいつを見てくれ.汽車で乗り付けたあたしが最初に目にした光景だ.どう思う?
すごく・・・コントラストが低いです・・・///
・・・いかんいかん.先日某大学サークルの飲み会に財布として呼ばれたんだけど,そこでこんなネタが連発していたもんでつい影響されちまったい.
写真の腕や機材のせいではなく,本当にコントラストが低い.徒歩でも車でも,時々どこが道で,どこからが雪壁だかわからなくなることがしばしばあるのが北の大地(厳冬).
しかしこの場合の問題は・・・階段がなくなってることはもちろん,その先に通れそうな場所が線路に出る方向にしかないということ.
スノーシューがあるから,別に雪原だろうとなんだろうと突っ込んでいけるんですけどね・・・と,夏と同じように建物の方に歩き出したんですが,そこから踏切に辿り着くことができず,結局ホームまで戻って線路のど真ん中を歩くことに.その理由がこれ.わかりにくいけど雪壁になってます.さすがにこれは降りられない.というか遮断機が完全埋没してるし.
今年は降雪量はいつもと同じだけど,気温が低くて積雪量は多い・・・と,礼文華の某氏に曰く.やっぱり今年は積雪が多いようです.
定点観測.
積雪の関係で,いつもより 1.8m くらい高いところからの撮影です.
保線の方と話をする機会があったのですが,こっちの小屋は使っているけど,南側の小屋は現在使われていないとのこと.
先月の時点では「意外に積もらないんだなぁ,ここ」なんて脳天気ヌカしてしまいましたが,現状を見るに「積もらないんじゃなくて,除雪されている」が正解のような気が.このくらいのコンテナは特に邪魔にはならない的なコトも仰っておられたので,ありがたく置かせてもらうことにします・・・
厳冬期で訪問者が少ないこともあってかコンテナの中身は無事だったんですが・・・コンテナが無事じゃありませんでした.
先月の除湿剤の破損はノートケースを無造作に放り込まれたときに当たったような感じですが,今回は重石が無造作に投げ込まれてしまったようで.まったくお里が知れますよ・・・とぼやいても仕方がない.こういうときに必要なのは fool-proof の概念.コンテナは新しいモノを用意するとしても・・・どうしよう.大きさや内容物の可視性を考えると同じモノがいいんだけど,空荷状態では軽くてバランスが悪いので重石が必要.でも本当に石を入れるとこうなる・・・底に板状の重いものでも敷ければいいんだけど.もしくはクッション材か・・・
ホームが白いもので嵩上げされていますが,これらは全て氷.積雪でも圧雪でもなく.除去は難しいですが,逆に普通に歩くことが可能です.でも反対側のホームに渡るには・・・まぁ埋まるのも一興じゃないですかね? あたしはスノーシューで(略
昼間にも関わらず新辺加牛隧道出口部分に取り付けられている灯りが点っていたのが印象的でした.写真ではよくわからないかもですが.
おまけの礼文駅.積雪のために走行抵抗が大きく,某ゲームならがっつり減点を喰らいそうなほど構内再加速を繰り返してようやく停止位置に付けた汽車.出ていくときも一旦バックして勢いを付けてから出ていきました.
中線は完全に埋まっています.目測で 20~30cm くらい.
除雪車でも出すんですか?と問うてみたら,重い雪ではないので停止位置の近くだけ手で除雪すればあとは自力でなんとか走れるとのこと.頼もしい限りで.
保線の方もご苦労様です・・・