小幌駅ノート管理記録
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古い記事 (2012年度)
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薄い本を作るのに必死になっていたらあっという間に前回メンテから2ヶ月.もっと早く来たかったんですけどね・・・あんなにあった雪は跡形もなく消えました.
さぁ,それじゃあコンテナは無事か・・・って,無いよ? 無いよ!?
ゐや,ありました.冬の疎開先から,初めの設置場所近くに戻っていました.怠慢な管理人に代わって誰かが移動してくれたようです・・・ところで目印代わりになっていた杭が倒れてしまいましたね.どうしましょう.
コンテナが破損してしまったので,新しいコンテナに交換です.ラベルは紙を透明テープで直接べったり貼り付ける方式に変更しました.さてどうなるか.除湿剤も再び仕込みますよ.
そうそう,コンテナの中身も点呼しないとね.ノート,観光案内1部,ボールペン2本・・・・・あれ?地元・豊浦の方が仕込んだらしい岩屋観音のコピー小冊子が無い? そっち持って行かれましたか・・・ってか持ち去らないでおくんなまし.
除湿剤と重石はこんな感じにテープでくくりつけてしまいます.これで重石を投げ込まれてコンテナに穴が・・・なんてことは多分防げるんじゃないかと.
除湿剤も上からノートケースを投げ込まれて穴が開いてしまった(?)反省から,フタになる厚紙の「使用時にくり抜いて」という部分を抜かずにテープで貼り付け,保護材代わりにします.これでも隙間はあるため湿気は吸ってくれるハズ.
古いコンテナのラベルを剥がしたら,その下から大きな亀裂が顔を覗かせました.こっちの破損は気付かなかった・・・まぁどっちにしてもコンテナは交換しなきゃいけなかったってことですね.
そもそも屋外の過酷な環境に置いているのに,本来は屋内用のペットフード入れですからねぇこのコンテナ・・・
というわけで駅周辺.まずは「変圧器三兄弟」.この時期だと手の届く距離に見えますね・・・雪解けで沢が増水していたため,接近はやめておきましたが.
そこにそういうモノがあるのは知っていた.だけど「何でこんなところにこんなモノが?」と思いつつも理解できぬまま記憶の隅に追いやってしまい「礼文華観光案内」に掲載することも忘れ,昨秋に渡辺一史氏の著作を目にしてようやくその存在を思い出した・・・浄水設備+α.
駅周辺は本当によくわからないものが散らばっています.
あの日見た花の名前をあたしが知らないのは職能的にまずい気がする.右側はゼンマイ.左の花は? 葉はニリンソウに似てるけど花が違うし,トリカブトはそもそも花の時期が違うし・・・イチゲの仲間で合ってますかねぇ?
ちなみにエンゴサクが見頃で,カタクリは1週間くらい後に砂防ダムの方に出るとたくさん花を付けるハズ.ニリンソウはまだ蕾が出たばかり・・・ってな感じな,礼文華小幌の SpringEphemeral 群.
♪まむしーまむしー 夢があるの?
ゐや,まむしじゃないですけど.でもまむしも出るらしいですよ? というわけで,後ろ向きに歩きながら画角を探っていたら危うく踏みつけそうになった何か.毒はなくても噛みつかれたりしたら嫌ですからねぇ・・・足許には注意して歩きましょう.
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人が多くなる季節になってきましたが,持ち去りやら破損やらも起こらず平和そのもの.こうあって欲しいものです.
今度の方式はラベルの浸水もないようで.だけどちょっとだけ補強しておきました.中のノートや冊子もいい感じの乾燥状態.気密容器+除湿剤が効いてます.
駅には先客・始発で山菜取りにきたというばあちゃんひとり.
さて,駅周辺.
4月に来たときに「あー,曲がってるなー」と気付きつつも写真を撮り忘れた看板.
こっちの看板は曲がるどころか倒れてました.4月時点で倒れていた記憶はないんだけど,支えていた木の折れた部分から新芽が出てたり.2月時点ではどちらも曲がったり折れたりしていなかったことを手許の写真で確認しているので・・・雪解け期にすごい嵐とか来たっけ?
このあとで適当に直しましたけど.
あのさぁ・・・(棒読み)
火を使うのは良いとしても,これってどうなの? 周りの草焦げてるよ?
さて,本日2本目の汽車が到着しましたよ.
すごい・・・たくさんでてる・・・♡
もちろん,汽車から沢山の人が降りてきましたよって意味ですよ.
・・・だしすぎ・・・
地元・豊浦町の教育委員会が主催する岩屋観音の円空仏ほかを見る会だそうで.予想外の人気で参加者は 70 人ほどだったとか.面白そうなので飛び入り参加します.
しかし,岩屋観音までの道を倒木が塞いでいます.道ではない場所を迂回しなければいけませんが,会にはこのあたりの森林を管理している方も参加しており・・・
なんということでしょう.あんなに通りにくかった道が,匠の手により(以下略
こっちには新しい道ができました(汗
恐るべし団体による踏み固めパワー.
15 時の汽車で来る「チラ見コース」,本日は2名様のご案内.賑やかな「秘境駅」に,彼らは何を思ったか.
直後の汽車で皆さん帰途へ.あとに残されたのは徒歩でやってきたあたしひとりにございます.
The carnival is over.
普段はどんなに人気が無くとも微塵も感じない,一抹の寂しさを感じる不思議.
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ちょろっとお知らせ.小幌駅の地元・豊浦町の郷土研究会のご好意により小幌の近所(?)で薄い本の頒布が始まりました.
頒布場所は小幌の東室蘭方にひとつ隣の礼文駅,その目の前にある礼文郵便局内にて.購入可能な時間帯は・・・やっぱり郵便局の営業と同じ,なのかな? ※郵便局での取扱は終了しました.最新の状況は「作品案内」をご覧下さい.
小幌を 15 時台に出る東室蘭行きは礼文で 20 分停車しますので,この汽車に乗って帰る場合は停車時間を利用してちょろっと買い出しに・・・なんてコトも「平日なら」可能ですね.
写真は礼文駅の様子.
幌内の谷に夏が来ました.人の背丈よりも高いイタドリやらなんやらも伸び放題.5月下旬に急激に伸びるんですよね,こいつら.というわけで「とんでもないところに来ちまった」感を味わうなら今が一番おすすめ.
ちなみにこの日は函館での仕事帰りにちょろっと寄ってみたという暴挙でして,写真ではわかりにくいですが夕闇が迫っています.山の上にはガスがかかり,国道は濃霧に包まれていました.
コンテナのラベルが傷んでいました.どうしてこうなったかは容易に予想が付くんだけど,実際にこうなってみないと気付かないもんですねぇ・・・とりあえず補強しておきました.試行錯誤の連続です.
中の除湿剤+重石も暴れて横倒しになっていたので,試しにテープで固定してみました・・・が,固定方法を間違えたかなぁなんて帰ってきてから.悩ましいところです.
先月「新しい道ができました」と紹介した場所はこんな感じになってます.この時期は短期間でここまで化けます.
まぁ夏ですからね.「秘境の駅」として評判の場所ですから,このくらい鬱蒼としてるのが丁度良いのかもしれません.
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うーん,また動いた.
昨秋に設置したときは(倒れてしまったけど)杭のあったところ,冬は保線小屋前に疎開して,春に戻ってきたら表に出てきた.夏になったら駅名票の下へ.どんどん場所がずれていきますが・・・このまま左の方に動いていっていつしか静狩まで行ってしまうんじゃないかと「ハワイが日本に衝突する」的な心配をしてみたり.
さて,いつもの場所から.早朝に来たら朝霧が凄い・・・って,「朝霧」ってのは秋の季語なんですね.このあと雨になりました・・・が,日が高くなるにつれて霧も上がり,午後には晴れ間も.
岩屋観音へ続く道は駅前のちょっとした区間だけ綺麗に草が刈られてました・・・・・ので,その先でちょいと鉈を振ってきました.
周囲がそんな感じでもコンテナ内はいい感じに乾燥状態・・・なんだけど,やっぱり前回の固定のしかたが悪かったようで除湿剤&重石が中で暴れてる.ってわけで除湿剤だけをテープで固定,重石はフリーに戻す方向で.試行錯誤ですのう.
除湿剤の中の水はそれほどたまらず.もしかしてコンテナのフタに仕込むタイプの除湿剤でも十分だったかな.ゲルになるタイプなら除湿剤の容器が壊れて逆に濡損しちゃうなんてこともないだろうし・・・でも捨てちゃったんだよなぁ,除湿剤ポケットの部品(苦笑
というか訪問者が残していく軍手が増殖してるんですが.前回メンテの時は1双,今回は3双・・・
地べた置きってのも何なんで,先日まで土台になっていたブロックも移動させてゲタに.
よーく見るとラベルが浸水したようで曇ったように見難くなってる.もしかして旧方式の方が良かったかなぁ.ってかラミネート加工が一番良いのか・・・
駅周辺.オアラピヌイの立岩にカモメの仲間.諸般の事情により大きな画像はありません.
礼文華の,特に岩場の海岸でよく見かける鳥なんだけど・・・みゃーみゃーいってるからウミネコかと思いきや,嘴先端の赤い部分が下嘴だけなんでオオセグロカモメのようで?
まるで間違い探しだ・・・
白い泡状のものが付いた草がたくさん.虫の卵かと思いきや,調べてみるとカメムシの仲間の巣・・・らしい?
看板はまた倒れていましたというか,プレート部分が外れていましたというか・・・とりあえずこんな感じに修復(?)しておきましたけど,どーすりゃいいんですかね,これ.
画面構成間違えた霧の中を北斗星% 25 分延通.
いつもより速度緩く,しかもブン回しながら走っていきましたが・・・何かあったのかな? カシオペアは定刻だったけど・・・
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北海道新聞(道南版)紙上にて道南の駅を紹介する記事が連載中だそうで.Aug18/12 付け朝刊で小幌駅がネタになったんですが,その中でちょろっとだけ拙著がネタとして引っぱり出されてます.
それで訪れる人が増える・・・とは思えないけど,それでも訪れた人が駅ノートやあたしの本で楽しんでもらえればそれ以上に求めるモノは無し.「何もねーじゃねぇか!」よりも「○○かあるっつったって到達できねーっつーの!」って方が秘境らしさが感じられるでしょう?
北海道新聞 函館・渡島・檜山版,Aug18/2012 朝刊 20 面より.権利者の許可を得て転載. (Portable Document Format, 862kbytes)
ところでトンネル間距離.あたしは幌内隧道~新礼文華山隧道間で大体 80 メートルくらいと考えてる.根拠は現地で撮った写真.コキ車の現物合わせで大体4輌分だったもんで.その後見つけた温泉マン氏の Blog では 82 メートルとしている.携帯型レーザー測距計を使ったそうだ.良い物をお持ちで!
で・・・今日の道新記事では 87 メートル.新辺加牛隧道~礼文華山隧道間ならちょっと長めでこのくらいになるかも.謎なのは Nov27/11 の朝日新聞記事.169 メートルって何と何の距離さ・・・
「豊浦町の礼文郵便局で・・・」ってのは右写真(礼文駅)のこれですね.正確には郵便局のスタッフが地元の郷土研究会の方で,そのご好意により・・・という扱いです.ご近所さんであればこちらをおすすめします(※現在は郵便局での取扱は終了しました).本の内容・現在の頒布場所に関してはこちらの作品案内をどうぞ.
ところで,手売り/礼文郵便局と "COMIC ZIN" では少々価格が変わります.大人の事情です.お察し下さい.
追記.
きちんとした記録を残していないんで詳細は異なると思うけど,記事に使われた部分に関して記者とはこんなやりとりがありましたとさ.
――何故鉄道ファンを中心とした人々に注目されているのか
山登りみたいなものでは.「秘境駅」なんて言われて,そのトップがここだと言われて,それならその頂上を征服してやろうじゃないかというような.
――小幌の魅力とは
不思議な空間ですよね.三方が山,残る一方も道があるんだかないんだか.車で乗り付けることもできなければ汽車で行くのも簡単じゃない.何のためにあるのかよくわからない駅・・・
あたしなんぞが語るのもおこがましいことではありますが.
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おかげさまでノート設置1年.なんとかやってこれました.季節が一回りして各時期に訪れる大きな問題もなんとなく明らかになったので,自然相手の対策なら今後もなんとかやっていけるでしょう・・・あとはここを訪れる人次第です.
ちなみに手許の写真で確認したところ,先代駅ノートは Sep/09 には存在せず,Oct/09 には(当時のあたしはその存在に気付かなかったけど)存在が確認できます.May/10 までは確かにあったことを確認していますが,Sep/10 にはなくなっていました.1年持たなかった先代を超えましたよ.
で・・・今回の重点メンテナンス項目はこのラベル.見やすいかと思ってクリアファイルに入れる方式から直接貼り付ける方式に変更したんだけどやっぱり見難い.泥で汚れていたけど,それを拭いてなおこんな状態です.
てなわけでどーん☆と貼り替えました.今度はラミネート加工.剥がれるという可能性以外はこれ以上なし.最初からこうすれば良かったんだよ・・・ちなみに加工は東急ハ●ズ札幌店にて.
コンテナの隣に置かれている貝殻はアワビですね.深いことは考えないことにしましょう.
気になる除湿剤はこんな感じ.さすが夏場,結構吸ってるな~と思えば,下に落ちた水分が半固形化してます.おっかしいなぁ,下にたまるのは液体じゃなかったっけか・・・まぁ漏れ出てこなければいいか.
さて,駅の様子.最近訪れた方の Blog を拝見したところ重機やバラスト山が盛られていたりしていたので,何かやってるんだろうな~という予想は立てていました.静狩駅でもバラスト山ができてたし,このあたりのバラスト交換でもやってるのかな~とか考えていたんですが・・・
Whoops!
・・・ゐや,思わず変な声上げちゃったよ.気取るような歳ではないけど,誰もいなくて良かった・・・
というわけで南側の管理小屋が解体中でした.静狩から持ち込まれた(?)バラストはこの工事で使う作業機械のために地面を固める目的だったんですね.それにしても驚いた.確かに南側の小屋は使っていないし,そろそろ屋根も抜け落ちそうで危ないから何とかしなきゃねーなんて話は以前,保線の方から伺ってはいましたが・・・
中に入れてくれとか贅沢なことは言わないけど,悪天候時に逃げ込める軒というか庇というかが北側の管理小屋1ヶ所だけになっちゃいました・・・礼文側の中線トンネル開口部が塞がれる前はあそこが一番良い逃げ場だったらしいんだけど,まさかあそこが解放されることはないだろうしねぇ.
駅ノートの記述等から推測するに解体作業はこの前日から始まったようで.
定点観測・・・の場所が使えないので,似たような画角が得られる場所から.ここに来ると 10mm とか fisheye とか,超広角なレンズが云々という物欲魔王の囁きが聞こえるんですよね・・・
ちなみに他の写真は明るく撮ってますが,実際には既に夕闇が落ちています.仕事上がりにやってきたもんで.
コンテナの中に訪問者が置いていった時刻表やら長万部の観光案内やら軍手やらが大量に,そして無造作に突っ込まれていたので整理.
この駅発の列車時刻は公式な掲出があるし,場所柄みんな帰りの列車くらいチェックしてるハズなので時刻表は取り出す.長万部の観光案内も,そういうのは「インフォまんべ」に行ってくれというわけで心を鬼にして取り出す.大量にあっても仕方がない軍手も比較的綺麗なモノだけ残して取り出す.
先日ヴィッセル神戸の営業さんが置いていったといううちわは面白いのでコンテナに戻す.うちわを配って宣伝する予定だったそうですが,通行人がなく誰にも渡せなかったそうで.ご愁傷様.
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某「先日の保線管理小屋解体してるって話,あれ『解体』じゃなくて『改築』じゃね?」
雅「あ,やっぱそー思う?」
というわけで今日はノートのメンテナンス・・・の話はほぼそっちのけの,はみ出し話です.先日の保線管理小屋を解体しているという件,どーにも違和感があったので,その確認のために行ってきました.
えぇ,解体しているにしては先週から全く作業が進展していません・・・
裏側からもう1枚.
廃材が積み上がってますが,その手前にあるのは・・・新しい資材だよねぇ,これ.
こんなの見つけた! というか先週はなかった!
ってなわけで「改築」で確定.南側半分はやっぱり解体ですけどね.
さて,すっきりしたところで駅ノートのメンテ・・・の前に 8001 列車通過.年季の入った手持ち機材では感度が稼げないため,早朝の動体撮影は辛いです.
ちなみに時刻は 0702.普通列車の始発が到着する前じゃねーかとかそういうツッコミは受け付けません.
8009 列車が来なかったんだけど,よーく調べてみると運転しない日でした・・・夏休みの繁忙期で普段と違う運用になってるみたいで.
ノートケースが半壊していました.今度新しいのを持ってきましょうか・・・
ついでにボールペンが1本行方不明に.あっれぇ?遂に持ち去られたか?と思いつつ周囲を探してみると案の定,草むらの中に落ちてました.先代駅ノートの時も同じようなトラブルがあったんだ.備え付けてあったハズの筆記用具が見当たらないな~と思ったら,近くの地面に落ちてたという.
定点観測.
今日もよくガスってます.ってか早朝ですからねぇ.
駅周辺.トイレ横の万力が撤去されちまいました.先週まではあったんだけどなぁ.
先週は廃材で道が塞がれていた美利加浜ルートはちゃんと復旧してました.
壊れた看板もこんな感じに直されてました.先週は草ぼうぼうだった道も,すっかり綺麗に.
昨日,豊浦町郷土研究会の方が草刈機持ってやってきていたそうなので,多分・・・
1列車通過.8時台の汽車で工事の人もやってきたし,気温が上がらないうちにとっととズラかるのです.
線路から離れた場所からの撮影なんだからね,勘違いしないでよね!?
・・・ゐや,一応書いておく必要があるかと思って.
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前回の様子から,そろそろ1冊目のノートがいっぱいになる頃だろうな~というわけで交換に行ってきました.2ページほど真っ白なページが残ってますが,早めに交換しちゃいます.
交換? えぇ,交換.いろいろ思うところあって,1冊目のノートは回収することにしました.代わりに駅にはそのコピーを置きます.これなら事故があってもまた再生できますからね・・・そもそも何か起こることを前提にしなければこんな酷い環境での運用なんてとてもとても・・・そういえば観光案内も大分くたびれて来ましたね.過去に持ち去られた3冊はボロボロになる前にやられてましたから.
さて,2冊目のノートを置いていくのは良いとして,1冊目のノートを持ち出してコピーを取り,また戻しに来なければならない.できれば当日中に戻したいし,持ち出し中に誰か訪れて「前のノートは・・・ないのか」なんてことになっても申し訳ない.0714 持ち出し/0924 持ち帰りコースと,1514 持ち出し/1755 持ち帰りコースでどちらにしようかと勘案した結果後者に決定.
しかし,15 時のチラ見コースでいそいそと持ち出すのは嫌だし,この時期に歩くのもアレだし,できれば汽車に乗りたいけど現地の滞在時間やら,ノートを持ち出してからの作業時間の確保なんかを考えると・・・というわけでこうなりました.車を礼文駅に depot って,そこから自転車で小幌駅前駐車場まで.汽車で礼文に戻って急いでコピーを取り,静狩へ移動がてら自転車を回収.多分これが最も効率が良いだろうなというわけで.
写真は・・・まぁ例の場所です.ここから駅まで 35 分.自己最速を記録しました.沢沿いや尾根伝いに駅へ直行する「特級」コースならもっと早いんですけどね(笑
送風機さんオッスオッス!
ってーか何だいお前さん,こないだまで蔦まみれだったのに随分すっきりしちまってよぉ.遂に解体でもされるんかい?
保線管理小屋は外装が完成.内装もほぼ終わっているようで,あとは資材の片づけのみといった様相.
裏側からもう1枚.
どういうわけか一部分だけ煤が拭かれた駅名票.しかして宵の帳が降りるとその真価を発揮するのです・・・
定点観測.霧の出ていない礼文華峠は久しぶりの気がします.霧の代わりに雷雲が通過していきましたけどね.
ちなみに 15 時の「チラ見コース」は4名様のご案内.いつもは人のいない時間帯に来るので気が付かなかったんだけど,「チラ見コース」の人を見ていると「何も見ることができない」が正しいところ,巷の評判から「何もない」に書き換えられてこれを再生産・・・なんかそんな構図があるような気がするなぁと.
ちょっと厳しい言い方が許されるなら,あの実質行動可能時間 10 分の間にどれだけを見ることができるか,それを考えれば山の中にある駅はどこだって「まさに秘境!」になってしまうよと.もちっとゆっくり滞在してもらうことはできないものかなぁ.
さて,ノートを持ち出した後は急いでコピー,静狩駅で製本やってたわけなんですが・・・ここでドジっ娘モード発動.資材が足りません.具体的にはステープラの針.このままでは強度が足りない.一度持ち帰る? それは辛い.時間的にコンビニまで買いに行くことはできないし,ちょっと特殊な針なんで売ってるとも思えない.まぁ多少強度不足でも大丈夫だろ~♪
・・・ダメでした.あたしって,ほんとバカ.とりあえず補強はしたけど,後日再製本が必要な予感.ぁぅぁぅ.
てなわけで戻ってきました.日没後に下車といういかにも怪しい客にも関わらず動じぬ運ちゃん.そして闇の中に浮かび上がって見える駅名票の白い部分.
ノートをコンテナに戻し,壊れてしまったノートケースは新しいモノに交換.無理矢理コンテナに収めていたヴィッセルうちわは広告期間終了ということで撤去させて頂きました.涼しくなってきましたしね.
夜景も良いものですよ.ただ,この時期は日が傾くと共に凄い勢いで湿度が上がりますけど.いろんなものがしっとりしたり,水滴付いたり・・・
ちなみに星の観測はいまいち.すぐ近くに強力な外灯が建ってますからね.それでも札幌の自室に比べれば遥かに多くの星が見えるのはちょっと悲しいところか.工夫すれば主要な星座くらいは容易に探せますが・・・この時期だとカシオペアと北極星とか.南側より北側の星の方がよく見えます.
第 8010 列車「カシオペア」通過.まもなく小幌駅に停車する最終列車が到着します.三脚を畳んで帰り支度です.
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本日より小幌駅ノート/無人観光案内は冬季営業に入り,設置場所が北側の保線管理小屋前に変わります.年明け4月頃に元の場所,東室蘭方面行きホーム上に戻る予定です.
いろいろ悩んだんだけど,昨年も軒を借りたこの場所が無難だろうなぁと.
まずはノートのメンテナンス.内容物は異状なし.
多湿期も過ぎたので,除湿剤は取り出します.ノート等が湿気ている感じはないけど,除湿剤は上部の白い粒は無くなって,下部でわずかな水+ガッチガチに結晶化.うーん,夏前に一度交換した方が良いんだろうか.
虫干し中.
結局「駅ノート1冊目のコピー」強度不足の件は,表紙の上からステープラ打ち.針打っちゃったもんで製本テープ張り仕様に.ありふれたコピー本仕様になってしまいましたとさ.
送風機周辺の蔦が払われたもんで,「階段の上」のその先まで入れるようになりました.紅葉はピークを過ぎちゃった感じですね.
草が枯れてきたのでここにも入れるようになりました・・・って,散々鉈振りましたけど.
1134 の 474D は本日の下車なし.0924 の 479D は空気輸送でした.駅ノートを見ると 10 月までは多くの旅人が訪れていたようですが,11 月に入ってからめっきり人が来なくなったようです.
そうそう,保線管理小屋に「表札」が付きました.
保線管理小屋リフォームでバラスト固めにしちゃった駅南側.もうイタドリが頭を出しています.逞しいことで.来夏にはまたイタドリのジャングルですかねぇ.
バラスト固めといえばこれ.画面奥の方,トンネル内のバラストがテカっているのがわかるでしょうか.樹脂固めにされちゃってるんです.長いこと特急列車の減速運転を行い遅れが常態化していましたが,「対策が完了した」とのことで 10 月から制限を解除.その「対策」がこれです.
伝え聞くところでは,このあたりは 10 月に入ってから作業をしていたとか.ちなみにネットが置いてあるのは前からです.結局,ネットじゃ足りなかったってことですね・・・
今日の小動物,エゾシマリス.エゾリスとは違うらしい.
エサマニカルを降りたところ.年々ここのアプローチはスパルタンになってます.まぁその辺の鎖場に比べれば「この程度」ですけどね.
そういえば先月,ここから「ニコニコ生放送」を敢行した猛者がいたそうな・・・
長雨で沢が増水して流れが変わっちゃってます.画面左の方へ流れるのが本流なんですけどね.
現在は護岸工事もしっかりしてますが,地元の人に曰く昔は沢の増水で浜の建物が流されたことがあったとか.まぁ今じゃ流される建物が存在しませんけどね・・・
岩屋観音近くに沢を渡る橋が3本ありますが,増水と落ち葉による詰まりで3本ともこんな感じに.あちゃー.
上流側2本は棒でつついてなんとかなったんですが,最下流は棒では歯が立たず・・・
見かねた釣り人が剣先持って助けてくれました(苦笑)それはもぉ鍬とモッコの世界にブルドーザーが入ってきたかのようにあっさりと.ゐや,感謝です.こんなコトしてもこの時期,誰もやってこないのはわかってるんですけどね・・・ってかそのシャベルどこから出てきたんですか.
で,この人たち.なんかでっかいタープ張ってるわ,洞窟の中にシート広げてるわと思えば夜通しで釣りをするらしい.当然,徒歩で駅に入るルートも知っていた.
あたしの礼文華本で「中級」として紹介した道は元々は釣り人のルートだったみたいだし,地元・礼文華の人には「今は誰もいないけど,昔はふつーに人も住んでたし,秘境とか言われても」なんて語られたこともある.
小幌を指して,秘境だの,何も無いだの,どこにも行けないだの,まして汽車と船以外では到達不能だの,挙げ句に熊だ凍死だと,まるで人外魔境のように語ってはしゃぐのは,汽車と駅にしか興味のない我々鉄道マニアだけだよなぁと.
そんなことを考えつつ,今日も徒歩で帰るのでした.
それだけの価値があると認められたコトを喜べば良いやら?
礼文駅に置かれた冊子が Sep22 夜から Sep24 朝にかけての間に盗難にあったそうな.犯人を見かけた方は怪我しない程度に制裁を加えてやって下さい.
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そんなこんなで,幌内の谷にまた冬がやってきました.
冬のメンテナンスで最初にやらなければならないのがこれ.道を付けること.コントラスト低くて見難いけど,一筋の道が付いてるね? スノーシューでラッセルラッセルぅ♪
ところで駅ノートのコンテナはどこ?
半分埋もれてました.
しかも張り付いた氷が剥がれません.氷柱は折れたけど・・・
中身は平穏無事でした.というか訪れる人もめっきり減っているようで.
リフォーム後の南側保線小屋前.
こっちは扉の前に上から雪がどかどか落ちてくる仕様なので・・・やっぱりこの通りです.リフォームして使うようになったのか手前側の出入り口前は除雪が入っているようですが,それでもやっぱり・・・北側の小屋前の方が雪に埋もれることはなさそう.もっとも北側の小屋はそこに辿り着くまでが大変なんだけど(苦笑
定点観測.
同じ場所から1年以上やっているんで,そろそろ新しい場所を開拓したいんだけど・・・
この場所なんて広く見通せるんだけど,夏場は草に埋もれて見通せなくなるし.他の場所だと天候や時間帯によって思いっきり逆光になるとか,いまいち広範囲を見通せないとか・・・
さて,以下は駅周辺状況.
送風機の正面に壁が建ちました.11 月中の施工のようで.蔦が払われたのはこのためだったんですねぇ.確かにトンネル出口に雪庇ができるというすっごい状況でしたから・・・
とはいえ「金網」ではなくこんなりっぱな防風壁ができるとは.今はそういう時代?
それとも金網だと穴を開ける不逞の輩がいるから?
とはいってもここまで辿り着くのにちーと苦労したけどね.ほら,未来の人も言っていたじゃないですか.コウイチロウ氏っつったっけ? 「努力と根性だ!」と.
冬の美利加浜.ここも夏は見通しが利きません・・・って,冬でもこの通りだけど.
鹿の足跡発見.奥からこっちに向かってきてるのは良いんだけど,画面奥は崖です.えぇ,崖です.
あいつらどういう運動神経してるんですか.まったく人間業じゃねぇ・・・って,鹿だった.
後ろから失礼.昨年1月にも出会ったけど,今回も自走トロッコの保線諸氏とランデブー.
で,何故必ず逆走なのかと・・・それなりの理由があるんだろうけど.
森の中で激しくヘドバンするキツツキの仲間を発見.
あんなに勢い良く頭を頭振って,しかも樹に打ちつけて,それで全く平気なんて人間業じゃ(以下略
昨年ぬこ動に放り込んだ動画で辿った斜面.振り返るとこんな感じ・・・写真だとよくわからんね.
ちょっくら岩屋観音へも足をのばしてみましょう・・・
ありゃりゃ,おいたわしや.
夏の間の山道は全て雪に埋もれて,道をよく知らなければどちらへ進んだらいいのかもさっぱりでしょう.しかし岩屋への山道は鹿も利用しているようで,ほぼ夏の道に沿って鹿の足跡が続いてました.
ところが連中,曲がらなければならないところを真っ直ぐ行って山の中に突っ込んだりしているので過信は禁物.つづら折りもショートカットですよ,あいつら.
岩屋を目の前にしてこの倒木.
えぇ,例の唄が聞こえてきましたとも.「あー!あー!南無三だーーーっ!」
あたしゃ頓知とかそういったものは持ち合わせていませんので,愛とか勇気とか希望とかそういったもので・・・強行突破です.
冬場の岩屋は何度か来たことがあるけど・・・やっぱり「氷柱」だなぁと.ここは.
駅に帰ってきたら雪が降ってきました.
保温ポットに持ってきた砂糖たっぷりのカフェオレで一息.
0924 の汽車で到着して,帰りの汽車 1457 まであと 15 分.山の中に突っ込んでいろいろやっていると,退屈しない5時間半なのです.
ちなみにあたしと入れ替わりに三脚担いだカメラマン2人組が降りてきました.こんな時期に酔狂な.
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幌内の谷は「冬」です.好評継続中です.
ウテシ氏「関係部署には連絡してありますので・・・」
雅「???」
ウテシ氏「ホームの除雪・・・(恐縮)」
雅「こんなもん自分で何とかしますって(笑」
まぁ実際に(それなりの装備をしているので)何の問題もなかったわけですが.
松山某の漫画よろしく汽車を降りて1歩目でいきなり膝まで埋まりたい需要もあろうかと思うので,敢えて除雪はしませんでした.
大体,こんなアングルだったかと(うろ覚え(謎
駅ノートのコンテナは埋まってません.
埋まってないんだけど,何故埋まらないのかと・・・JR の人が除雪しているから埋まらないのか,こういう場所なのかは実はいまだにつかみきれず.脇の雪壁は除雪断面ではないように見えるけど,新雪かぶったためかもしれないし・・・?
そして今季も発生した謎の亀裂.低温のためこうなってしまうのか,はたまた JR の人が除雪に来たときにスコップが当たってしまうのか・・・いずれにしても何か考えなければならなさそうです.
とりあえずコンテナには耐冷マイナス 20 度の表示が.そこまで冷えない土地のハズなんだけどなぁ.
定点観測.
南側の管理小屋はこんな感じで.
駅前.まぁお見事なもんですが,4ヶ月後にはイタドリのジャングルと化して全く見通しが利かなくなるという,なんともギャップの激しい景色なわけで.
ちなみに右の方に続いているのはあたしの足跡です.ちょろっと山の中に突っ込んだら調子に乗って国道まで.気が付いたら汽車の時刻が迫っていて急いで「下山」・・・してきたら意外に余裕があったり.
ドジっ娘ゆーな.